第3章:First Summer

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ドアから一番近いバーチェアに座ると、 「何に致しましょうか?」 とバーテンダーが寄ってきた。 「じゃ、ビールで。」 「国産のドラフトビールや ベルギービールなどがありますが、 どう致しますか?」 「あ、ではアサヒの生で。」 「かしこまりました。」 バーテンダーは  ビールサーバーのタップハンドルを引き 慣れた手つきで 少し細めのオシャレなジョッキに ビールを注いで行った。 「お一人ですか?」 「あ、もう一人来る予定で。」 アルファベットでBar Redと店のロゴが描かれた黒いコースターを さっと俺の右側に敷き その上にジョッキを置いた。
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