4582人が本棚に入れています
本棚に追加
/214ページ
ドアから一番近いバーチェアに座ると、
「何に致しましょうか?」
とバーテンダーが寄ってきた。
「じゃ、ビールで。」
「国産のドラフトビールや
ベルギービールなどがありますが、
どう致しますか?」
「あ、ではアサヒの生で。」
「かしこまりました。」
バーテンダーは
ビールサーバーのタップハンドルを引き
慣れた手つきで
少し細めのオシャレなジョッキに
ビールを注いで行った。
「お一人ですか?」
「あ、もう一人来る予定で。」
アルファベットでBar Redと店のロゴが描かれた黒いコースターを
さっと俺の右側に敷き
その上にジョッキを置いた。
最初のコメントを投稿しよう!