第3章:First Summer

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「いらっしゃいませ。 お久しぶりですね。」 バーテンダーが驚いたように二人に挨拶をした。 「久しぶり、透くん。 櫻井先生が、レッドに行くっていうから 着いてきちゃった。 あ、柏木先生も、お邪魔して悪いねー」 「いえ。」 少し気まずそうにする俺の肩を 櫻井先生は ポンポンっと優しく叩いて、 「ごめんな」 と申し訳なさそうに言った。 「いや、いいです。僕帰りますので お二人で楽しんでください。」 「いやー、そんなこと言わずに、 柏木先生とも話したいって思ってたし。」 と、浮所先生は 櫻井先生の手を振り切り、 俺の両肩を掴み、立とうとしていた俺を 座るように促した。
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