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そこへ、トントンとドアを叩く音がした。
「はーい。」
その人は軽く返事をし
一瞬で肩を掴んでいた俺の手をはらい、
ベッドから降りた。
彼がドアを開けると、
そこには慌てた様子の看護師が
付け加えたように驚いた顔をしていた。
「あ、あれ?あー、櫻井先生、お久しぶりです。
早速ですが、今来た妊婦さん、
破水していて、陣痛すでに2分間隔です。」
そんな慌てふためく看護師を他所に冷静だ。
「了解。
フェロー、お前も、起きて、すぐに来い。」
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