お酒のほろ甘さに酔わない

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高校生のときから、離れて片時も真菜のことを 忘れてはない。 ずっと追いかけていたほどだ。 面影を。 夢の中で真菜に会う度に消えていなくなるから 腕の中で独り占めしたいと思った。 「…もうさ、真菜に酔いたい」 愛という欲望に溺れてしまう。 「……ッん。」 真菜の首筋に、ちゅっと音を立てながら 花をつける。 「誰にも渡したくない。」
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