理科ちゃん。 ハイ! (∩´∀`)∩

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理科ちゃん。 ハイ! (∩´∀`)∩

 あるところに、理科ちゃんという、理科が好きな女の子がいました。  これは、小学校1年の時に、理科ちゃんが失恋???した悲しいお話です。  理科ちゃんのクラスメイトの男の子が、2時限目の放課に、理科ちゃんを校舎の外のベンチに誘いました。 男子「あのさ‥‥‥理科ちゃんって、す・好きなこ‥‥‥(#。。#)」  校舎の出口から少し斜めの木の影のベンチに、二人仲良く並んで腰かけるも、理科ちゃんは足元を通っていくアリの行列が気になってしかたありません。耳では男の子の声を拾っているのですが、理科ちゃんの注意は完全にアリさんに向けられていました。それでは心の声を拾ってみましょう。 (なんか緑の足みたいなの運んでない? わっ、あれ羽?👀) 男子「ねぇ、理科ちゃんったら、聞いてる?」 理科「ん? 好きなこと? 鉄棒でしょ。かけっこでしょ。理科の実験や本を読むこと。あと‥‥‥お絵描きも好き。野球もサッカーもするし、工作も好き」 男子「そ・そうなんだ。沢山好きなことがあるんだね。僕は理科ちゃんのことが大好き」  奥手の理科ちゃんは、男の子の言う好きの意味が分かりません。 理科「ほんと?ありがとう。あのね、私も今好きなこと見つけたの。あのアリさんの行列がどこに行くか調べてみない?」  男の子がなぜ困った顔をしたのか、理科ちゃんには分からなかったので、心配になって聞いてみました。 理科「ひょっとしてアリさんきらい?」 男子「‥‥‥う‥‥‥ううん」  その男の子は焦ったように首を振って、よし探検しようとベンチから立ち上がったので、理科ちゃんの顔にも笑顔が戻り、二人はアリの行列を辿ることに…‥。
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