*初めての

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 僕は葵咲ちゃんの秘所に執拗に舌を這わてグショグショに濡らしてから、彼女の秘芽を吸い上げるようにして刺激を与えた。 「あンっ」  途端、葵咲ちゃんが可愛い喘ぎ声を上げて、そのことに自分でびっくりしたように真っ赤な顔をして、無意識に口元を手で塞ぐ。  トロトロに濡れてきてはいるけれど……僕らにとっての大切な初めての体験になるわけだし、嫌な思い出として刻んで欲しくない。  そのためにも、なるべく痛くないようにしてあげたい、と思った。  僕はそっと彼女の花びらを押し広げるようにして、彼女の愛液でしっかり濡らした指を一本、ゆっくりと花弁の奥に差し込んだ。 「やぁっ、理人(りひと)、怖い……っ」  途端、脚の間に顔を埋める僕の髪を、葵咲ちゃんが無意識に掴む。 「――痛かったら、言って?」  ゆっくりと指を彼女の花唇の間に進めて行きながら、葵咲ちゃんの様子を(うかが)う。  恥ずかしさにギュッと目は閉じているけれど、指に伝わる力の入り具合で、思ったほど痛がってはいなさそうだと判断した僕は、入れた指を更に深く進めてみたり、また周りを擦るようにしながら引き出してみたりと少し刺激を与えてみた。  それをしばらく繰り返してから、指をもう一本増やす。  二本の指で十分中を慣らしてから、僕は自分の分身にゴムをかぶせた。 「挿入(いれ)るよ」  彼女を抱きしめるようにして耳元でそう言うと、彼女の濡れ光る花弁の入り口に、硬く張り詰めた屹立をあてがう。  葵咲ちゃんの反応を見ながら少しずつ腰を落としていくと、僕の背中に回された葵咲ちゃんの手に力が入った。 「平気?」  問えば、「少し……痛い、けど……でも大丈夫」と。  僕は葵咲ちゃんに口付けを落としながら、腰を少しずつ彼女の中へと沈めていった。
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