*嫉妬

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 でも、それもほんの一瞬で。 「葵咲(きさき)、僕は君を奪っても奪っても奪い足りない。君がどんなに僕を好きだと言ってくれても不安で堪らないんだ。僕は……誰にも、君を渡したくない……!」  理人(りひと)が、私の耳元で切なげな声で披歴(ひれき)する。  それは、彼の張り詰めた下の(たかぶ)りまで想起させるような声音だった。  理人の熱い吐息が耳朶(じだ)にかかって、彼の火照りに当てられた下半身が、まるで彼を求めるように甘く疼き出す。  瞬間、自分でもそこがトロリと蜜を吐き出したのが分かった。  私は自分のその反応に驚いて、思わず足をギュッと閉じる。  理人は、まるで私の変化を見透かしたみたいに、片手を私の太ももに這わせ、少しずつスカートをまくり上げてきた。  外なのに。こんなところで胸だけじゃなく、トロトロになった下も暴かれてしまったら、私は恥ずかしくて死んでしまう。  思わず彼のその手を掴んでから、ギュッと足に力を入れて理人の手が疼きに到達しないようにささやかな抵抗をする。 「無駄だよ」  でも、彼はそれすらお見通しと言わんばかりにそう言って、私の耳に舌を這わせた。  濡れた水音が耳に響いてきて、ぞくぞくとした快感が思考を麻痺させる。  その隙を、彼は見逃さなかった。  少し弛緩した私の両足のあわせを自らのひざで割ると、閉じられないようにされてしまった。  それと同時に、理人の節くれだった男らしい指が、スカート越しに私の花唇の谷あいを辿(たど)るようになぞってくる。  嫌なのに。恥ずかしくて堪らないのに……。  彼の指がそこを往復するたびに、その奥に隠れた一番敏感なところにも微かな刺激が伝わって……秘芽が固くしこり始める。  彼の指が行き来するたびに、そこが、くちゅり……と濡れた音を立てるのが、自分でも分かって。 「あんっ……」
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