■あなたがいちばん

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葵咲(きさき)……ちゃん?」  ソワソワしたように不安げに自分を見つめてくる理人(りひと)が、葵咲にはたまらなく愛しく思えて――。  普段はすっごく頼り甲斐があって、ベッドの上ではこの上なくエッチで意地悪で。  なのにほんのちょっとのことで時々どうしようもなく甘えん坊になって、自分より5つも年上のくせにやたら可愛くて母性本能をめちゃくちゃ刺激してくる。  葵咲はそんな理人の全てが好きで好きで堪らないのに。 「理人だって、私のこと、ちっとも分かってない……」  ――私がどれだけ貴方のことを愛しく思っているか。何で分からないかな?  葵咲はギュッと理人に抱き着いて、恥ずかしくて口には出せないあれこれを、視線に乗せて彼にぶつけた。
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