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想い出くらい・・・
二人の夜は雨ばかりだったせい?
窓に滴がつたうと泣きたくなる・・・
優しい掌が重なると
甘い痺れに身体が揺れた。
抱き締められたら
時間が止まればいいと思った・・・。
貴方と“ひとつ”の瞬間は、
貴方と“息を揃える瞬間”は、
私のかけがえない時。
忘れられない時。
貴方の指先を覚えてる肌が
貴方が恋しくて冷えるのを
両腕で抱きながら
瞳を閉じて辿るのは
遠い、せつない想い出・・・
もうここにはないけれど、
貴方でない人と暮らしているけれど、
雨の夜・・・
ボンヤリと滴の数だけ
貴方との夜を数えても
罪ではないよね・・・
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