薔薇の理由

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「罪な男ね、ふふ」 隠れていたパーティションから 裸で現れた私を 「ホントは感じていたんだろ?」 節高い指を軽く折りながら招く人。 「感じていたのはあなたでしょ?  “可笑しな遊び”に付き合わせて」 「クローゼットから君を視てるだけで  ほうら、ね?」 さっきの倍ほども“太った幼虫”・・・ 掌で可愛いがってやる・・・・ 「『いつも舌打ちしながら仕事して   いる“能無し男”に姦られる   かもしれない』と、楽しげに   言ってきたのは君じゃないか」 「 ・・・ っ ! 」 美しくもない太い指に身震いすると 「“味気ない身体”、ハハハ」 「我慢・・・出来な・・い」 “幼虫”を“蜜穴”へ・・・ 「いいっ!いぃぃぃ!」 大の字に寝た男の淫靡な視線が 上・・・下・・・合わせて笑む・・・ 「“色知らず”な若いヤツは  気の毒だね、こんなものを  見ることも出来ないのだから」 蜘蛛の糸のように滴る蜜を掬う指、 その指を口に含まれ・・・ 上・・・下、上下・・・・加速して ・・・震えても震えても おさまらない無限に溺れ・・・る          ー 了 ー
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