751人が本棚に入れています
本棚に追加
/366ページ
幕引きは狂宴で
音楽は闇に途絶えず
酒は蔵を空洞にするまで
美しく開いた傘のように
女たちは脚を広げ
酔うがままの愚かなの淫蕩
友の妻も愛妾も
お構い無しの歓喜へ招く
口づけよう、愛しき“薔薇の渦”
溢るる蜜をぬぐってやれば
我の頚の折れるまでせがむ
女の根元に“命の水”を
一滴たりとも遺さずに
我らが最後の宴なり
明日には長の戦さも終り
我らの爵位も財も露となる
ただ夜明けまで愛し合おう
至高の歓喜を身体に刻もう
最初のコメントを投稿しよう!