〈第2歩〉

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「そんなこんなでですね、オレとホノカ、生活指導の先生に呼ばれちゃって。担任なんすけど。 オマエら何やってんのって。 相手の学校の先生となんかやりとりしたらしくて、まぁお互い様って事で、その時は処罰とかは無くって。 次からは助けてやれないぞってね」 キタガワの言葉に、ホノカがうんうんと頷く。 「それでね、それから何故か、オレとホノカで色々やらされる事が多くなって。実行委員とか。 高3のほとんどは、ホノカと一緒の思い出しかないっす」 「へー。あ、ホノカちゃん悪い、隣座るけどいい?」 「あ、ハイ、どうぞ」 まかないのラーメンをカウンターに置いて、俺はホノカの隣に座った。 ホノカからいい香りがする。剣道の後なら当然シャワー浴びたりするよな。 なんてよこしまな事考えちゃうのは、男だから許して。 「そーいえばさぁ、にーさん、ちょっとクマに似てるよね。あ、クマってその担任のアダ名なんすけど」 「ふっ。話し方とか、雰囲気が?先生は、もっとポッチャリだったけど」 「あ、知ってる?クマ、結婚するんだって」 「ウソ?私、何も聞いてないんだけど」 コイツら、付き合っちゃえばいいのに。 ポンポンと話の弾む二人を見て(…キタガワが一方的に話を振ってるようにも見えるが…)ボンヤリとそんな事を考えながら、俺は遅い昼ごはんの麺をすすった。 …お? この組み合わせ、今日は美味い気がする。 いつも適当によそってるから、味がバラバラで美味いって思った事なかったんだけど。 さっき、どんな比率で入れたっけか? …
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