雨は降り続く

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「愛してるよ、ミナギ。これからもっと、嫌というほどにたくさん愛してやる」 「下心丸出しな笑顔がこわいー。フフッ。大好き。あぁ……っ、もう。ありが、と……柚樹さん。僕も、愛してる」  笑えば、ポタッポタッと雨が降る。お前は本当に雨が好きだなぁ?  大粒の雨を受け止めながら手を伸ばし、笑うミナギの後頭部を引き寄せた。  重なる唇。触れるだけで離すと、頬を赤く染めたミナギは目を閉じ唇を押し付けてくる。俺も目を閉じ、掻きつくように腰を抱きながら口を開かせる。  求めれば、ミナギも応じて舌を差し出す。そこからは、お互いに夢中で貪った。  性別も年齢も、生い立ちも関係ない。俺達は俺達のやり方で生きていこう。幸せになろう。  カチャッ。黒い首輪が外れた。どこかで「ありがとう」が聞こえたような気がした。
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