茜色の果てに「さよなら」を

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 君は言ってもわかんないんだろうなあ。だって君はどうしようもなく頭が悪いんだから。  君は自分で考えたりなんてしないんだろうなあ。だって君は自分の生き方さえ自分で考えられないほどに蒙昧なんだから。  君はいつまでもつまらないなんて言い続けるんだろうなあ。だって君自身がどうしようもないほどにつまらない人間なんだから。 「君は多分、世界一可哀想なやつだよ」 僕は誰に聞かせるでもなく呟いた。雲の上の世界を人々が知らないように、僕が神様だなんてことは誰も知らない。だからこの呟きも誰にも聞こえやしない。揺蕩う雲のソファに腰を落ち着けて観る夕日の美しさを、人間たちは知らない。ほんとに彼らは可哀想なやつらだ。
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