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あとがき。
「ちょっと。なによ、この終わり方は?」
爪を鳴らしながら作者を追い詰める。
「コンサートの内容は本編で字数制限なく書きたいんです。」
「そんなこと言って。私のルートもあやめのルートもまだ小学校じゃない。どうやって本編で語るつもりよ?」
ぐさりと爪がささる。
「そのあと、ハッピーエンドルートなんかを…。」
「3年たって、まだ小説内1年しかたってないじゃない。」
ズブリと沈む爪。
「わかった。ファイナルでは旦那を…。」
ヒソヒソと茜に囁くと、爪を引っ込めてくれた。
「それなら待ってあげるわよ。」
「茜ちゃん。当時の映像が出てきたわ。」あやめが走ってきた。
えっ?でも、あれは?
「裕ちゃんのお母様が撮影してくれていたのが見つかったの。みんなに声かけてる。集まって見ようよ。」
「わかった。行くわよ。」
「うん、3時に集合ね。」
3時…。なぜか私達の集まりはこの時間が多い。みんな、色々な職種なのに。不思議。
私は急いで家に帰り、旦那を連れて3時に裕の家に向かうのであった。
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