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図書室での戯れ
「ねぇ、その本面白い?」
「うん。」
いつも通り、そっけない態度で会話終了。
本の世界に居たいみたいだから、そっとしておこう。
僕は、窓際の床にそのまま座って本を読む君を見る。
本に落とすその瞳と長いまつげ。
吸いつきたくなるような桜色の薄い唇。
一度だけ触れたことがある、柔らかい頬。
スカートから無防備に放り出す細い脚。
僕は可笑しい。
君がそばにいると、僕は男だということを、君は女の子だということを思い知らされる。
ぎゅっと強く抱きしめて、桜色の唇に噛みついて、その足を開いて、君をぐちゃぐちゃに泣かしたくなる。
でも、やっぱり君の笑顔を見たいから、これは僕の頭の中だけで留めておくよ。
君の隣でこんなこと考えてるなんて知らないでしょう?
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