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朝の一悶着を起こしてから急いで準備してきたけど…
(やっぱり目立つよなぁ…)
こうゆう視線には慣れないな。
そう思いつついつも通り下駄箱を開ける。
──べちゃ
(…今日は泥か)
まぁ、予備の靴を持ってきてたからいいか。
こっちの靴は流石に捨てよう。
「…お前これ、いつもなのか?」
「え?あぁ、まぁ…」
「…」
(…こわ、ガンつけられた…)
氷室玲二が口を開く前に僕は素早く昇降口を後にした。
その態度が気に入らなかったのか、もしくはこれ以上何も言うなというテレパシーが伝わったからなのか、氷室玲二は舌打ちをひとつして僕の後を着いてきた。
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