あおいそら 目下(もっか)の問題

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　去年の春は、入学式の受付で自分が５組の先頭であることと、後ろも男子だということがわかって、まずがっかり。混合名簿だからアイウエオ順に男子と女子が混在していて、運がよければ、教室で席に着いたら、周り８人(前、後ろ、左右、斜め４方向)全部が女子ってこともある。だが俺の場合、何度も言うが、「青居」なので、教壇に向かって左右のどちらから並んでも、周りマックス３人だ。式の行進で後ろが男子なことは再確認済みで、残りに望みをかけて教室に入った。とたん『葬送行進曲』が俺の中で流れた。
　そんな高校生活の始まりと比べると、すでに前後が女子だってことで天と地の違いで、残り３人(横、斜め前後)のうち一人でも女子だったら、もうヴィヴァルディの『春』が俺を踊らすでしょ。