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いつもと違った。
あまりの光景に俺はポカンと口を開けていることしか出来ない。
「おいおい、そんなに驚くなよ」
というかひっさびさだなぁと苦笑いする歩くん。
いや、びっくりするからね?
いつの間にそんなに身長伸びたの?!
ちょっと声変わりまでしてない?!
そう、ドアを開いて真っ先に目に入ったのは歩くんだ。
だが身長が前にあった時よりも随分と大きくなって、あの特徴的な赤いエラがほとんど見えなくなっている。
そのあまりの変わりように、一瞬誰だかわからなかった。
前にあった時はまだ小学校高学年くらいにしか見えなかったのが、今ではもう高校生と言っていいだろう身長まで…
え、もうちょいで抜かれちゃうね俺??
しかも声変わりまでしていて、可愛らしかったボーイソプラノは落ち着きのある優しい男声に…
これは強い。
何がとは言わないけど、強い。
俺の困惑を他所に、衝撃を与えた本人は御機嫌で鼻歌を歌っているのが釈然としない。
とりあえず俺の心の平穏の為に、理さんが来てくれることを願ったのだった。
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