5︰遅めのランチ

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「うわぁ···こんな時間まで何も食わずかよ」  大変だなぁ、社畜···とは今日の軽食を頼んだ際に事情を聞いた歩くんの言葉です。  待ってる間にとお冷の他に試食品のクッキーをくれました。 気遣いが心に染みる···  おお、このクッキーハロウィン仕様だ。 カボチャ型やおばけ型、猫型のカボチャ味のクッキーに可愛らしいアイシングが施されている。  サクッとした食感に、甘過ぎない自然なカボチャの甘さとフワッと香るバターの風味。  なにこれ凄く美味しい。 何枚でも食べられる気がする。  今月末のハロウィンで配る予定なんだ、と言う歩くんは自信ありげなドヤ顔だ。 ドヤ顔にもなる出来なのは確かだね!  可愛いから子供ウケも女子ウケも良さそうだし、何より美味しい!  そんな事をしていると、理さんが調理してくれている軽食の良い匂いが漂ってくる。  これは··· バター醤油では!?  バターと香ばしい醤油がじゅわじゅわと音を立てているのが聞こえる。 あー、待ち遠しい!!
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