3時の同志

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正直、疲れてしまうのだ。 常にスマホで誰かの反応を気にしたり、答えたりするのは。 だからと言って、全くやらないのはあり得ない。 生活を成り立たせる重要なツールだ。 周りから変人扱いされるのは嫌だから、ある程度は使わなくてはならない。 だから、帰りのホームでの待ち時間から、家にたどり着くまでの時間は、あえてスマホをカバンの奥底にしまい込んで、いじらないようにしていた。 「支配! わかる!」 激しく同意される。 そして、ニカッと笑って告げる。 「俺ら、同志だな!!」 「は?」 「…俺もこの時間はあえてスマホから遠ざかってんだ。 まさに、支配から解放されるために。」 へー。 感心すると同時に、そのかわいい笑顔に不覚にもきゅんとしてしまう。 「なぁ。連絡先交換………とと!」 彼はそう言いかけてポケットを探り、バツの悪そうな顔をする。 …スマホ出そうとしたんだな。 思わず吹き出してしまう。 「…毎日、ここで会えばいいじゃん。 同志なんだから。」 電車が来ますのアナウンス。 今日から車両は分かれずに乗ろう。 ─────同志なんだから。 fin
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