偏屈先生のお気に入りは俺らしい

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「あの日はネタが降ってきていたんだ。何かをしたり話したりすると、どんどんネタが飛んで行くからな」 「だったらメモを取るとかすれば…」 「はっ…僕はメモを取らない主義だ。思い付いたままに作品を書き起こす…それが僕のやり方だ」 「くそ…っ…それであの面白い作品の数々を生み出してるなら何も言えねえ…!でも…夜くらいは付いてきてくれても…」 結果を出している方法なだけに俺はそれ以上何も言えなくなったが、なけなしに絞り出す。 「……そんなに僕と一緒居たいのか…仕方がない奴だな…。僕はこれからコンビニへ行く。特別に同行を許可してやるから有り難いと思え。…ああそれと…夜くらいは付き添ってやらんでもない。…行くぞ、石田」
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