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「…あ…っ…う…あ…あ…っ…紫…っ乃…っ…も…っ…」
「もう…なんだ?イく時はちゃんと言えと教えただろう…忘れたのか…」
「…やっ…ずらさなっ…そこ…っ…ちが…っ…紫乃…ッ」
「ちゃんと言え…文…」
「あッ…イキたい…っ…イかせて…っ…」
達しそうで達することが出来ない生殺しの状態を今のこいつが我慢出来るはずもない。
口の端から唾液を伝わせ、涙に濡れた瞳で僕を見ながら文は口を開いた。
「…そうだ…それでいい…良く出来ました…イって良いぞ…」
「…あ…ッ…あ…っ…紫…乃…っああぁっ」
言えたご褒美に律動を速め、執拗に中を擦ってやれば、ぎゅっと僕の首にしがみつき文は欲を放った。
そんな彼に“愛している”と囁いてしまったのは…きっと…何かの間違いだ…。
そう…僕は何も言っていない…どうせこいつだって…覚えているわけがないだろう…。
気を失うようにして眠りに落ちた彼の唇にそっと口づける。
文の体を拭いてやり証拠隠滅をして、再び全てをなかった事にする。
そうしてこの日…僕は、自分の部屋へと戻ったのだった。
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