偏屈先生のお気に入りは俺らしい

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「茶でも飲むか…あ」 冷蔵庫を開けてお茶を取り出そうとした俺は気づいてしまう。 俺の命の水が…!ストックが残り僅かだ…! 毎日、晩酌していれば無くなってくるのは当たり前。 「でも一個無くなってる…あいつ…勝手に飲んだな…」 別に飲むこと自体をとやかく言うつもりはない。 飲んだよとか飲むよとか一言言ってくれれば俺はそれでいいの。一緒に暮らしてるんだから。 「紫乃先生」 「…なんだ」 「つかぬことをお聞きしますが、また俺のビール無断で飲みましたよね…?」 「僕の家の冷蔵庫に入っている物を食べようが飲もうが僕の自由だ。嫌なら名前を書いておくんだな」 「勝ち誇ったどや顔で言ってる所、申し訳ないんだけど…俺は名前書いてましたよ…?消えないように紙に書いてテープで張り付けておいたんですけど」 「……僕と君は絶大な信頼関係で結ばれていると思っていたが…僕の一方通行だったようだな…」 「あれ…おかしいな…?その絶大な信頼関係で結ばれている俺に貴方さっき視界から消えてろとか言ってませんでした…?」  
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