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バイブ
恐らく明治初頭の頃だと思われますが、或る海辺の村に嘘をつくのが大変好きで物知りを自慢するばあさんが住んでいました。
或る日、西洋の何処かの物でしょう、浜にバイブが流れてきました。打ち上げられたのを拾い上げたアホの村人が言いました。
「ばあさん、おら、こんなの初めて見ただよ。こりゃ、何だべ?」
「それはなあ、十手じゃ。」
「じって?じってって何だべ?」
「十手も知らんのか、アホじゃのう・・・」
「確かに、おらはアホだで教えてくれねえだべか。」
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