ごめんなさい

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ごめんなさい

ある晩、家に強盗が入ってきた。 そのことに気が付いた母は僕を起こして、一緒に押し入れの奥に逃げ込んだ。 その日は、たまたま父が出張で家に戻れないと連絡が入ってすぐだった。 とうとう僕たちの隠れている部屋まで来たが見つからないようにと母と静かに潜んでいた。 『早くあきらめて出て行ってくれ。』母も僕も祈っていた。 どの位時間がたったか、緊張と疲れで僕はいつの間にか眠っていた。 まだ強盗がいるかもしれない事を忘れて、母が止めるのも気が付かず、扉を開けてしまった。 僕の部屋には、強盗がいなかったのでねぼけた僕は、慌てて追いかけてきた母をよそめにそのままトイレに向かった。 するとトイレのとびらが開き中から強盗が出てきた。 驚いた僕は、あらんばかりの力で叫んだ。 慌てて母は、僕を連れてそのまま玄関向かって走っていった。 強盗も驚いて、刃物を振りかざして追いかけてきた。 僕はあまりの恐怖で泣き叫んだ。 そんな僕をかばって母は、刺されてしまった。
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