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片道20分の道のりをバスに揺られながら駅へ向かう
駅に着くと周りは人で溢れかえっている
その中をヘッドホン無しで歩くのは久々だ
少し怖さは残っている
でも、りきちゃんと彩が一緒にいてくれる
そう思うと自然に自信が出てきた
バスを降りる時勢いよく降りてみる
そして聞こえてくる他人による濁った感情
平気で嘘をつく人、怒りを隠しながら話す人
他にもたくさんの事を感じてしまう
ただそこにはりきちゃんの元気さ、彩の嘘が全くない正直さを感じ取ることができ
『友達っていいな』と思える
「ことねー!いくよー!」
彩の元気な声で元気付けられる私がいる
「うん」
これなら今日はすごく楽しく買い物ができそうだ
そう思いながら彩のそばに駆け寄り
話をしながら歩く駅はいつもと違う雰囲気で少し嬉しく感じた。
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