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「何で知ってたの…?」
「さっきは冗談とか言ったけど、本当はさ!普段の話し相手が私だからって油断し過ぎてたんじゃないの?って思うの!だって嘘付くとすぐバレるし!私が嬉しそうにすると琴音も嬉しそうだし!何となく分かってたけど、話してくれたから確信したの!」
「そうなんだ」
「まぁ本当にそうだったらどうしようかなって思った時はあったよ?ただ友達だし!私琴音のこと好きだしね!」
(あぁそうか、彩のこう言う何でも受け入れてしまう心の広さと正直さが私は彩の事を好きな理由なんだな)
そう思えた事で私の心は救われている気がしてくる
「そっか、ありがとう…」
「りきちゃんは琴音の事どう思ってるの?」
「ボクは知り合って日が浅いし、正直そこまでは信じられない」
そうだ、それが普通の反応なのだ
皆が皆彩みたいな人間じゃない
「ただね、ボクも琴音ちゃん好きだし!それに、悪い人じゃないのは分かる事だしね!例え本音が感じられるって言われても琴音ちゃん普通の女の子だし、ボクの友達だからね!」
私にとって『友達』と言う言葉は言い表せない程心を埋め尽くしてくれる
そして自然と涙が出てくる
「うん…あ、ありがとう…」
「あー!琴音ちゃんが泣いちゃったよ!ボ、ボクのせいなのか!?」
「あー、りきちゃんやっちゃったね…絶交されちゃうかもよ?」
「え!それは困るよ!ごめん!琴音ちゃん!」
何を謝っているのか分からない
ただ、凄く、凄く嬉しい
私はこの2人が眩しくてたまらない…
そして私はそれを自然と口に発していた
「彩、りきちゃん、大好きだよ…」
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