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シンディーが自分の机の上にあるキーボードをタッチして、シティーポリスに連絡を取ったが、大男たちの身元は確認できなかった。
男たちの持っていた電磁波拘束機のスイッチを切って、正直くんを解放すると、正直くんは恐怖と疲れでぐったりとして目を閉じた。後でケアするために正直くんをそのままにして、大男たちの持ち物を探ってみたが、ブラックスワンに繋がるものは何も出ず、そうこうするうちに、警察官がやってきた。
警察官の身分を騙って強盗に入ったとの通報に、警察も事件を重く見て、驚くほど速くシティーポリスの車がユニバーサル・カレッジの研究棟に到着して、大男たちを連行していった。
「せっかく、新しい言霊についてキャラをまとめようと思ったのに、今日は時間が無くなってしまったな。明日の朝ミーティングをするから、キャラデザイナーだけでなく、みんな【愛】という言葉を聞いて、思い浮かぶイメージを考えてきてくれ」
カイルの言葉に社内がざわつき始めた。とても困難なテーマを押しつけられたように、みんなが顔を見合わせて首を振っている。
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