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「うむ。先ほども机の下で操作しおったから、見ておった。番号はXXXXXじゃ。」
良平が、カイルの言葉を聞いてすぐにペンと紙を用意して、査探の言った番号を書き取り、査探に確認をした。
「XXXXXで間違いないか? 」
「そうじゃ。それと黒田巧巳の個人番号はXXXX-XXXXX-XXXXXじゃ」
「ありがとう査探。君の能力はすごいな。何でもお見通しなんだな」
「うむ。お主が個人識別番号から調べて、女子に連絡を取ったのも知っておる。マライカと言ったか。母親が病気で・・・・・・」
「うわ~っ、査探、僕のことはもういい! それ以上しゃべらないでくれ! 」
良平が恐る恐るカイルを見ると、横眼でこちらを見ながら、口元が意味ありげに弧を描いている。ああと溜息をついて、良平は片手で顔を覆った。
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