九 社会人入社

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九 社会人入社

 就職をしても、学生の時と同じワンルームマンションの部屋の契約を継続しました。そして、相変わらず、ドーナッツ店に通いました。恵美さんと会うと心が時めきましたが、いつも他愛の無い話ばかりしていました。恵美さんに勧められて、私はオフィスからの帰り、駅前のジムに通うようになりました。恵美さんはこのジムの古参のようで、たくさん友人がいました。ジムが終わった後、恵美さんの友達と夕食や居酒屋に誘われる事もありました。  私はジムでは恵美さんと同じスイミングを始めました。泳ぐのは苦手なので、アクアビクスというダンスを習いました。  ダンスのレッスン中、少し離れたレーンで、恵美さんが黙々と長い距離を泳いでいるのを、よく眺めていました。寡黙にハードなメニューをこなしているストイックさと、飲みに行くと元気に弾けてしまうギャップが魅力でした。  ある日、ジムの帰り、恵美さんにバーに行こうと誘われました。タクシーを降りた場所は、六本木の細い路地にある普通のマンションの前でした。エレベータで上がると、小さなバーの看板がありました。場所を知らない人にはたどり着けないバーです。 「ふたりで飲むのは初めてね」と恵美さんは私の手を握って言いました。  薄暗い狭い店は、静かで落ち着いた雰囲気でした。カウンター越しに男女ふたりのバーテンが恵美さんに会釈をしました。  恵美さんはバーテンに、「この子の就職祝いなの」と言って私にキスをして、カウンターの椅子に腰を掛けました。  恵美さんは冗談を挟みながら、バーテンと話をしながら、お酒を飲んでいました。私はしゃべりかけない方がいいのかなと思って黙ってお酒を飲んでいると、恵美さんはテーブルの下の私の太ももに手を伸ばしました。  バーテンが別のお客さんと話をするために場所を離れた時、恵美さんが驚いた様に言いました。 「あ、今日はパンストを履いていないのね」  恵美さんは指先でさりげなく私の太腿を触ります。快感が私の背筋に走りました。私はかすれるような声で、 「え、ジムでお風呂に入ったら、パンスト履くのは嫌いで」と言いました。  いつの間にか、私のスカートの中に恵美さんの指先が入りました。私が脚を引いても、恵美さんは行為を止めません。恵美さんは、私に顔を近づけると、私の唇に自分の唇を重ねました。  恵美さんの舌が口の中に入って来て驚きました。大人のキスでした。  私たちが座っているのは店内のカウンターの一番端でしたが、テーブル席も背後にあり、誰かに見られていないか気になりました。  恵美さんは唇を離すと、私のスカートの中のパンティに手を入れ、私のアソコに指を置きました。  バーテンダーが微笑んで、私たちを見ていました。気が付いているのか分かりません。スカートは捲れあがり太ももがむき出しになりました。  周りを見ると、初老の男性と若い派手な女性がキスをしていました。背後には若い男女のカップルに別の中年の男性が話しかけていました。恵美さんは 私の耳元で、「こういう大人のお店なのよ」と呟きしました。カクテルの匂いがする吐息が耳にかかりました。  カウンターの真ん中のあたりに座っている男性が私たちを見て、「近くに移動していいですか」と恵美さんに尋ねました。  恵美さんが軽く会釈をすると、その男性は私の横にカクテルを持って席を移動してきました。  バーテンが「こちらの男性から」と言って、私の前にカクテルを置きました。恵美さんは男性に挨拶して、パンティの中の手はそのままに、左手でグラスを持って三人で乾杯をしました。 「美由紀、もっと飲まないとだめよ」  恵美さんに言われて、私がカクテルを飲み干すと、男は更にお酒を注文しました。今度は、若い女性のバーテンダーがカクテルを作って、私の前に置きました。  恵美さんは私のスカートを押し上げました。テーブル席にいた若いカップルが近づいて、私たちの行為を見つめました。恵美さんの首筋に背の高いきれいな女性がキスをしました。その女性も私の股間を見ていました。  恵美さんは、私のパンティの腰のところを指先で掴みました。長身の女性が私の横に座り、私の太腿を撫でました。  私は抵抗しようとしましたが、「だめよ、あなた、好きでしょう、こんなの」と言われたので、力を抜きました。  恵美さんはパンティを押し下げ、私の股間を露出し、アソコに指を入れました。  恵美さんは私の紅潮した顔を見て、とても嬉しそうな顔をしました。かなりの量のお酒を飲んだので、頭がぼんやりしていました。私は、いつの間にか恵美さんに凭れ掛かる様に眠りました。  それから、恵美さんに抱きかかえられるように、別室に行きました。朝起きたら、複数のベッドが置かれた広い部屋で眠っていました。毛布を剥がすと、恵美さんの無毛のアソコが目に映りました。
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