15人が本棚に入れています
本棚に追加
/32ページ
第1章 災難の中での出会い
哲郎は今年 ……
専門学校を卒業して不動産業界の会社へ就職した。
高校時代はバスケ部だった。
いつものように駅までの通勤路を歩いていると
哲郎の前を容姿端麗な女子高生が歩いていて…
マンションの工事現場の前に差し掛かった時に
頭上から足場の物と見られる鉄パイプが落ちてきた!
哲郎はそれに気づくと、その女子高生を かばうように抱え その放物線を避けた!
その女子高生は何が起きたのか最初分からないまま…
哲郎はバウンドしてきた鉄パイプを
押さえ込もうとしたが、少し額を切ってしまった。
「大丈夫ですか!!… 」
その音に気づいた現場監督が、慌てて飛んできた。
その女子高生も、哲郎に助けられたという認識があり、哲郎を気遣った。
「しかし、君の度胸は見上げたモノだね…。」
哲郎のケガが軽傷と分かり、現場監督は そう言った。
女子高生
「かばってくれて…有り難うございました。
何とお礼を言ったら良いか…。」
哲郎
「いや…お礼なんて…
条件的に体が動いたから…。」
改めて その女子高生を見ると…
原宿あたりのモデルでは無いかと思うほどの
グレードの女の子だった。
《掃き溜めに鶴》ふとその言葉が浮かんだ。
最初のコメントを投稿しよう!