第2章 狙われている!

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第2章 狙われている!

哲郎と小枝子は昨夜の余韻に浸りながら 渋谷界隈をデートしている。 「サエ……少し休むか…?」 「うん……そうだね。」 「サエ……俺達、狙われてるぞ! 逃げるぞ!」 「えっ、まさか……マジで?」 哲郎は携帯で、直ぐに応援を呼んだ! 『今……渋谷……何分で来れる?』 『20分で行きます!』 哲郎と小枝子は黒づくめのスーツの男達に追われている。 交差点の赤信号で黒塗りの高級車の窓が開いた! 「坊っちゃん! コッチです!」 哲郎は小枝子を かばいながら乗り込んだ! 「ムラタ…ありがとう!」 「テツ……この車…メチャカッコ良いね。」 「イギリス製のベントレー・ミュルサンヌ・ターボだよ。 一流モデルをエスコートするには良いかもな…。」 「坊っちゃん、取り敢えず引き離しますか…?」 「ああ…すまねえな! 先日の工事現場からの落下事故、今日の黒づくめの男達の追跡…… 俺か……サエの どちらかが狙われているって事だな! 親がやってる投資市場でのトラブルに巻き込まれている可能性もある!」 「私の美しさを やっかんでの仕打ちかしら?」 「プププ……。」 「え~何で二人揃って吹いちゃうわけ…?」 「サエ……確かにお前の美しさは人も羨むほどだ……。  しかし、それゆえに命を狙ったりするかな?」 「まっ……そうだろうね。 もっと大金が絡んでるんだろね……この私の美貌よりね~☆」 哲郎はムラタと共に苦笑した。
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