第2章 狙われている!

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哲郎はムラタに電話すると… ムラタがノートパソコンを持ってきた。 「よし…何かデータが入ってるかな?」 『ミスターKからミスターMへ告ぐ。 ホンコンの空は晴天なり! 作戦A は予定通り行う! 極悪非道の 作戦Bは 状況次第で…。』 「動画だねえ……。 んっ…まだ入ってるぞ。」 『011000 111000 010100 111011 000001 000111 000110 000101 110001 001100 011000 …………… …………… …………… …………… …………… …………… …………… …………… 』 「ああ~こりゃ機械語だな…。」 「坊っちゃん、私が解読してみましょうか?」 ムラタはパソコンのキーボードを叩き始めた。 『 [Source Code]--   int main()   {   char buf1[256] = {0};   char buf2[256];   int imax = 256;   for(int i = 0 ; i < imax ; i++) {   buf2[i] = buf1[i];   }             』 「ムラタさん…スゴーイ☆」 「いや、昭和ならではのアッセンブリー語ですよ。 今は時代遅れですから……。」 『2020年10月10日10:10  取引場所は横浜第50番埠頭  ジュラルミンケースにて受け渡しの事  合言葉は、花と竜   取引条件は全てが機能したのを確認して  日本円で600億円』 「600億円の取引かあ……まあ命も狙われるわなあ…。」 「ねえ、ムラタは取引の物は何だと思う?」 「あっしの推測ですか?…… 最近中東に行く事が有りまして…… ずばり兵器ではないかと…。 ミサイルなど大型の兵器は世界中の何処からでも飛ばせます。 ミサイルで大切な部品は誘導装置です。 カメラ映像で追撃するタイプも有りますが…。 衛星を使った誘導装置ならパソコン一つで済みますから…… テロ組織なら600億円出しても欲しいでしょうね。 」
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