第2章 狙われている!

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哲郎と小枝子は大事を取って… 車を乗り換え、変装を重ねて… 札幌空港まで北上した。 「これから…どうするの?」 「600億のシステムをダメにしたからなあ… 少し ほとぼりが冷めるまで水面下で生活しないとなあ。」 「水面下…? 海底生活?…??」 「取り敢えず北米に渡ってロッキー山脈でも見に行くかな…。 『大山プライベート・ジェット・ワン』に乗って…。」 「あらら……ここからはプライベート・ジェット機なんだ……。」 「北米の金持ちの間じゃあ…プライベート・ジェット機は当たり前らしい…。  日本じゃあ…まだまだ みたいだけどね…。」 「わ~☆ プライベート・ジェット機って… 機内も素敵ねぇ~☆ ランラ ランララン☆」 「一流モデルに気に入ってもらって…光栄だわ☆」 「では…坊っちゃん、テイクオフします…。」 「ラジャー☆」 「ムラタさん…ジェット機の操縦も出来るんだ☆ スゲー☆☆」 「プライベート・ジェットって静かなんだね…。」 小枝子は操縦席から後部のトイレタリーまで 興味津々で見て廻った…。 小枝子がアイマスクをして一眠りして… 起きた頃にジェット機は空港に着いた。 小枝子が…何だか北米サンフランシスコあたりの風景とは違うなあと思い… 「ねえ、ココって北米? サンフランシスコの辺りなの?」 「あれ~☆ 羅針盤が狂っちゃったのかなあ~☆」 「んな訳ないでしょ!」 小枝子は機内で自作したハリセン(ひっぱたく為の紙製扇子)で哲郎を叩いた! 「サエちゃん、これも君を護る為のカモフラージュなんだ…☆」 「そうなんだあ……叩いたりして、ゴメンね。 それで、ここは何処なの…?」 「ああ…ユーロ圏 ギリシャのサントリーニ島という所さ。」
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