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哲郎と小枝子は大事を取って…
車を乗り換え、変装を重ねて…
札幌空港まで北上した。
「これから…どうするの?」
「600億のシステムをダメにしたからなあ…
少し ほとぼりが冷めるまで水面下で生活しないとなあ。」
「水面下…? 海底生活?…??」
「取り敢えず北米に渡ってロッキー山脈でも見に行くかな…。 『大山プライベート・ジェット・ワン』に乗って…。」
「あらら……ここからはプライベート・ジェット機なんだ……。」
「北米の金持ちの間じゃあ…プライベート・ジェット機は当たり前らしい…。
日本じゃあ…まだまだ みたいだけどね…。」
「わ~☆ プライベート・ジェット機って…
機内も素敵ねぇ~☆
ランラ ランララン☆」
「一流モデルに気に入ってもらって…光栄だわ☆」
「では…坊っちゃん、テイクオフします…。」
「ラジャー☆」
「ムラタさん…ジェット機の操縦も出来るんだ☆ スゲー☆☆」
「プライベート・ジェットって静かなんだね…。」
小枝子は操縦席から後部のトイレタリーまで
興味津々で見て廻った…。
小枝子がアイマスクをして一眠りして…
起きた頃にジェット機は空港に着いた。
小枝子が…何だか北米サンフランシスコあたりの風景とは違うなあと思い…
「ねえ、ココって北米? サンフランシスコの辺りなの?」
「あれ~☆ 羅針盤が狂っちゃったのかなあ~☆」
「んな訳ないでしょ!」
小枝子は機内で自作したハリセン(ひっぱたく為の紙製扇子)で哲郎を叩いた!
「サエちゃん、これも君を護る為のカモフラージュなんだ…☆」
「そうなんだあ……叩いたりして、ゴメンね。
それで、ここは何処なの…?」
「ああ…ユーロ圏 ギリシャのサントリーニ島という所さ。」
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