第1章 災難の中での出会い

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女子高生 「あの…本当に大丈夫ですか?」 現場監督 「こちらとしても…せめて病院には行ってもらわないと…」 哲郎と その女子高生と現場監督は救急車に乗って近くの病院へ行った。 「額切ってるじゃん、脳のCTも撮っといて。 一晩泊まってくれる? 後遺症も心配だから。」 担ぎ込まれた病院の若い先生は忙しそうにそうに言った。 哲郎 「入院ですか…入社早々 欠勤だなあ。」 現場監督 「悪いね、後遺症が出ると大変だから頼むよ。」 女子高生 「すみません…私をかばってくれたから…。」 彼女の言葉を聞いて哲郎は覚悟を決めた。 哲郎 「まあ、下手すりゃ死んでたかもしれないから 命があっただけでも儲けもんでしょ。」 哲郎は今年20才、その女子高生は18才だと話した。 「横浜のフェリス女学院高校の髙円小枝子(たかまどさえこ)です。」 「髙円…って皇族の?」 「いえ、父は分家になって民間の経済活動をしています。」 「そっかあ…でも何だか気品があるなあ、嫌いじゃないよ。」 「お名前教えてください…。」 「ああ、大山哲郎だよ。 こっちも民間の投資家って職業…。」 「大山さんって…投資家の大山華麗さんの…?」 「ああ、父だけど…知り合い? んな訳無いか…。」 「いえ、モデルとしてCMに使ってもらったから… 」 「へえ~、親父とは仕事仲間っていう訳なんだ…縁があるねえ。」
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