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哲郎は小枝子の裸の肩に『おはよう』のキスをした。
小枝子は少し目を開けると微笑んで…
上掛けの中に再び入って行った。
陽が登り…小枝子は やっとシャワーを浴びる気になったらしい。
その後2時間かけてオシャレすると…
「どう?…… 」
小枝子は哲郎にポーズを決めてみた。
哲郎は朝食のクッキーを手に取りながら
「素敵だよ……。 ヨーロッパのお姫様みたいだ。」
と言い…
二人は腕を組んでホテルのカウンターを後にした。
「カルデラ北側にはイア(Οία)と言われる集落があって…「ブルードーム」と通称される教会や風車が有名だ。
サントリーニ島は…キクラデス諸島の中では、ミコノス島と並んで人気のある観光地でね、
リゾート地としても知られていて、洞窟住宅を改装したホテルや別荘が多く存在するんだ。
主な特産品は、レンズ豆。
ワインの産地としても知られているよ。
島にはワイナリーが多くて、白ワインやデザートワインの評価が高いんだ。」
「そうなんだあ…。 サエは お子ちゃま だから
お酒呑めないけど、世の大人達が喜びそうな島って事だね…。
それにしても…ここの景色って…最高。」
「そういえば……ムラタさんは…
…まだホテルかしら?」
「実は……北米に向かったプライベートジェット機が何かの原因で墜落してね…。
パラシュートで脱出して無事だったらしいんだけど……。」
「テツ…それって私達が行こうとしていた北米行きのジェット機…!!」
「ああ……奴等もお遊びじゃ無いらしい……。
それで、ムラタさんには情報収集してもらっているんだ…。」
お昼は。宿泊しているホテルで、
ムラタさんと一緒にランチを取った。
「ムラタさん……何か分かった?…… 」
「ええ……いろいろ事件を起こしてくれるので…
国際警察の捜査も進んでいて……
どうもハンマーヘッドと称する世界的テロ組織…
みたいです。」
「ハンマーヘッドって鮫の一種だよね。
なんか怖そう……。」
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