第1章 災難の中での出会い

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第1章 災難の中での出会い

哲郎は今年 …… 専門学校を卒業して不動産業界の会社へ就職した。 高校時代はバスケ部だった。 いつものように駅までの通勤路を歩いていると 哲郎の前を容姿端麗な女子高生が歩いていて… マンションの工事現場の前に差し掛かった時に 頭上から足場の物と見られる鉄パイプが落ちてきた! 哲郎はそれに気づくと、その女子高生を かばうように抱え その放物線を避けた! その女子高生は何が起きたのか最初分からないまま… 哲郎はバウンドしてきた鉄パイプを 押さえ込もうとしたが、少し額を切ってしまった。 「大丈夫ですか!!… 」 その音に気づいた現場監督が、慌てて飛んできた。 その女子高生も、哲郎に助けられたという認識があり、哲郎を気遣った。 「しかし、君の度胸は見上げたモノだね…。」 哲郎のケガが軽傷と分かり、現場監督は そう言った。 女子高生 「かばってくれて…有り難うございました。 何とお礼を言ったら良いか…。」 哲郎 「いや…お礼なんて… 条件的に体が動いたから…。」 改めて その女子高生を見ると… 原宿あたりのモデルでは無いかと思うほどの グレードの女の子だった。 《掃き溜めに鶴》ふとその言葉が浮かんだ。
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