はじめに

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はじめに

 二〇〇四年、千葉県有真市。このふたつの符号を聞いて少年N事件を連想しない人はまずいないだろう。十四歳の中学生が一般男性を惨殺するという衝撃的な事件は当時日本中を震撼させ、今もなお我々の心に痛ましい記憶として残っている。  事件を引き起こした少年Nの遺品の中から一冊の大学ノートを見つけたのは、Nの保護司を務めていた川野氏(仮名・四十八歳男性)であった。  本著は、そのノートにN本人が書き残した内容を掲載したものである。少年N、及び亡くなった被害者である男性については仮名を用いるが、その他は全てノートに書かれた原文を転記した。よって非常に残酷な内容、及び性的な内容が含まれるため、ご覧の際には注意してほしい。
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