先輩、ダ、ダメです、とは言えなくて

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先輩、ダ、ダメです、とは言えなくて

「お願い‥‥‥イれて‥‥‥」  ため息交じりの声で、彼女は言った。  額をつたう雫が、やけに色っぽい。  腰まで伸びた黒髪は、艶やかに輝いている。  俺の勤める会社の一つ上、二十七歳になる彼女は、俺が新婚ほやほやなのを知っていながら、悩まし気な瞳を向ける。 「お願い、早く‥‥‥私、あなたと一緒にイキたいの‥‥‥」 「で、でも、俺‥‥‥」  早く帰らないと、新妻が待っているというのに、この人にはかなわない。 「いいじゃないの。だって、こんなに大きい‥‥‥」 「ちょ、ちょっと、先輩‥‥‥」  彼女の手が、導くようにソレに伸びる‥‥‥そして‥‥‥
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