先輩、ソ、ソコじゃないです、とは言えなくて

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先輩、ソ、ソコじゃないです、とは言えなくて

「あら、意外と硬かったのね」  先輩は、ゆっくりと指を這わせながら、ソレを握りしめた。  ここは会社の地下一階。  かつては社内食堂として賑わっていた場所だ。  昼休みに先輩に誘われ、誰もいないその場所に二人きり。 「ねえ、その棒で早くツイて。穴に入れるだけだから、ね」  上目遣いに俺を見る先輩の目は、心なしか潤んでいるようにも見える。  長い事してくれる相手がいなかったらしく、顔も紅潮している。  昨日妻としたばかりだった俺は、覆いかぶさるようにして、ゆっくりと突いてみた。  だが、上手に穴に入れることが出来なかった。 「あんもう、ソコじゃないわよ。案外下手なのね」 「でも、昼休みはあと十分しかないから‥‥‥」  そう、たった十分で終わらせなければいけないと、俺は焦っていた。 「そんな事心配してたの?しょうがないわね。私が五分で終わらせてあ・げ・る」  先輩は少し足を開き、ゆっくりと覆いかぶさると、ご無沙汰だったのが嘘かのように、その棒を握りしめた。  そして‥‥‥  少し濁った白いソレが、穴の中に‥‥‥    
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