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その後、彰浩から呼び出されたのは19時頃で、指定された場所は馴染みの居酒屋。
その名も『お洒落キッチン琥太郎』。
久しぶりに来たけれど、相変わらずお洒落さのカケラもないサラリーマンの憩いの社交場だ。
けれども、自家製のモツ煮込みが絶品で、来ると必ず3回は頼んでしまう。
店に入ると、既にカウンター席に座って、近くにいる店員と何やら話で盛り上がって様子の彰浩。
誰とでもすぐに打ち解けてしまう社交性が半端ない。
店員が俺に気づくと同時に、彰浩もこっちに気づいて手を振ってくる。
「大ちゃん!こっち!」
小さな店内に響き渡るほどの大きな声で、周囲の注目を浴びながら、その隣へと向かう。
「久しぶりだな!元気にしていたか?」
「ああ、それなりにね。今は時差ボケで死ぬほど眠いけど。」
「途中で寝たら、タクシーで送ってやるから安心しろよ。」
「まあ、俺の眠気は気にしなくて良いけど……週末にこんなところで飲んでいていいのか?」
「どうして?あ、彩夏のことか?」
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