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「……以上、俺からの近況報告だ。」
「急に電話してきて話があるって言うから気になっていたけど、めでたい話で良かったよ。」
「あ、違う違う。今の話は前座だ。」
「前座なのか? 完全に本題かと思ったけど。」
まだモツ煮込みは1杯目だけれど、気持ち的にも充分満足したので、今夜はもういいかなと勝手に思い始めていたのに。
「大ちゃん、来週の土曜日って空いてる?」
「次の日、午前中に済ませたい仕事があるんだ。だから、遅くならなければ平気だけど。」
普段は土曜日も仕事が入ることがあるが、たまたま来週は予定が空いている。
彰浩のことだから、どうせ草野球の誘いだろうと予想してたが……。
「同窓会するんだけど、参加しないか?高3のクラスの時の。」
「同窓会……?」
「帰ってくると思わなかったから連絡していなかったけどさ。あ、俺幹事だから!」
彰浩ほど飲み会の幹事に適役の人材はいないだろう。
今までも何度か誘われたことがあったが、日本に居なかったという単純な理由で悉く断っていた。
「梅本さんと一緒に幹事するの?大丈夫か?」
体調を考えて実家に帰っていると聞いたばかりなのに、流石の俺でも心配してしまう。
しかし、彰浩が彼女のことを考えていないわけがない。
「彩夏は体調のこともあるし……今回の幹事は、サチコに頼んだ。」
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