7494人が本棚に入れています
本棚に追加
/393ページ
.
『ごめん』
感情を抑えて静かに歩み始める。
別れなんて、いつだって突然で呆気ないもの。
きっとこれからも慣れることはないし、避けるとこもできないけれど、時間が経てば思い出は色褪せ、日常から消えていく。
そう割り切っている現実主義な俺でも、忘れ難い過去の思い出がある。
胸の奥がクッと掴まれるような、何とも言えない微妙な感覚と共に蘇る、淡い初恋の記憶。
あの頃のように、
俺はまた誰かを好きになれる日が来るのだろうか。
.
最初のコメントを投稿しよう!