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開始直後から数人の女友達と楽しそうに談笑している様子だったが、暫く経った今、何故かカウンターで須永と並んで座っている。
「合流すれば?」
「……別にいいよ。」
俺が時折向けている視線に気づいてか、側にやってきた彰浩からの問いかけに、曖昧に濁した返事。
折角の機会なのだから、話をしたいという気持ちはある。
けれども、俺は………。
「気になるんだろ?」
「……気になる。」
「おっ?珍しく素直な大ちゃん……。」
「どうして……スキンヘッドを選んだんだろう。他にもヘアスタイルはあっただろうに。」
須永とのツーショットになった途端、スキンヘッド頭ばかりに目がいってしまう。
頭を洗う時はシャンプーを使うのだろうか、それとも体を洗う流れでボディーシャンプーで済ませるのだろうか。
気になる……。
さっき、訊いておけばよかった……。
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