12年越しの告白

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. 「そっちかよ!」 「え?だって、気になるだろ……普通。」 「今の流れだと、サチコのことに決まってんだろ。」 「あ、そっちね……。」 なんて、惚けたふり。 須永のことはフェイクに過ぎない。 会津のことに関しては、まあ……元気な姿を見られただけで良しと納得している。 今更、何かに期待してたわけでもない。 結局、ひとことも話せないまま、タイムリミットが近づく。 「彰浩、俺そろそろ……」 「時間か?」 「ああ。手洗い行ったら、帰る支度するよ。最後まで付き合えなくて悪いな。」 「いや、来てくれただけで充分だ。皆、久しぶりに大ちゃんに会えて喜んでいたし。」 彰浩は、下手な社交辞令を口にするような性格ではない。 それは、俺自身が誰よりもよく知ってる。 「今度呑みに行く時は、サチコにも声掛けといてやるよ。期待して待ってろ。」 「……お気遣い感謝するよ。」 .
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