12年越しの告白

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. これで今日の予定は無事に終了だ。 今夜は遅くから雨が降ると予報に出ているから、帰ったら洗濯物を取り入れないと……。 そんな所帯染みたことを考えていると、死角から急に誰かが現れ、すれ違いざまに肩が触れ合う。 ドンっと軽い衝撃を受け、相手が覚束なく足元をふらつかせたので、反射的にその腕をぐっと掴んだ。 「ごめん、大丈夫……?」 とても華奢な腕だ。 渾身の力を込めて思いきり掴んだら、折れてしまうんじゃないかって程の。 それは、会津の腕だった。 目の前に、会津がいる。 至近距離で見る彼女の姿に一瞬ドキッと心臓が高鳴るが、そんな余韻に浸る間も無く、予想外の展開が巻き起こる。 「……吐く。」 「えっ!? ちょ……」 「おえ…っつ。」 会話が成立する前に、会津はその場でリバースし始める。 幸いと言うべきなのか、俺の上着がその全てを完全に受け止めた。 「おい……会津、大丈夫か!?」 俺の問いかけに返事はない。 余程気分が悪いのか、その場に座り込んでしまった。 支えていなければ倒れてしまいそうで、放っておくことも出来ない。 .
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