12年越しの告白

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. 「大ちゃん、どうした……ってサチコ!? 」 彰浩が俺たちに気づいて近づいてくると、すぐに状況を把握したのか唖然としている。 俺は会津を支えていて身動きが取れないので、代わりに彰浩に用事を頼む。 「濡れたタオルと水、持ってきてくれないか? おしぼりもあれば助かる。」 「分かった……って、大ちゃんも服、エライことになってるけど……」 「俺は大丈夫だから。」 確かに、上着は取り返しのつかないことになっている。 けれども、そんなことは別にどうだっていい。 彰浩が戻ってくるまでの間、騒ぎにならないようにと、他の皆には気づかれないように会津をソファーへと連れて行く。 彼女は千鳥足でふらふらしながらも、何とか辿り着いた途端に、そこへ倒れ込んだ。 「おい、大丈夫か!?」 「……。」 返事はなかったが、今度は静かな寝息が聞こえてくる。 もしかして、この一瞬で寝てしまったのだろうか……。 「会津、寝てんの?」 「……。」 どうやらマジ寝のようだ。 微かに赤みのさした頬にそっと触れてみるが、ビクともしない。 .
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