ご飯の話

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俺、宙見俊は昔から、食事をするのが嫌いだった。 「食べ物の神様を大切に」 が口癖だった祖母はそんな俺にあの手この手で食べさせようとしたが、幼かった俺はそんな祖母が恐ろしくて仕方なかったので泣きながら出てくる料理を食べたらしい。 だから俺は、祖母が大嫌いだったし、祖母も俺のことが嫌いだったと思う。 そんな祖母も俺が中三の冬に息を引き取った。 丁度、受験を受けに行っている最中の出来事で俺がいないことを見計らったかのようなタイミングだった。 祖母がいなくなってから、俺に好き嫌いするなと言う人は居なくなってしまったのでそれからはずっと最低限の食事しかしていなかった俺にもう一度、好き嫌いするなと言う奴が現れたのはそれから三年後の高校三年の6月だ。
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