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「もう、しょうがないじゃん!」
「ほら、ここで俺の顔初めて知ったんだし。やしなのはじまりもここでいいよ」
「あはは、丈の持論でた」
丈のこと、この教室で初めて顔を知ったんだ。
じーっと見てしまって、冷たく返されたこともよく覚えてる。
「丈、人見知りしてたね」
「人見知りしてるつもりはないんだけどね。初対面は結構怖がられる」
「はは、でもたしかに怖かった!」
それでも、杉森くんはこの人なんだって知ってから思いは加速していった。
「丈、大好きだよ」
「俺も、やしなが大好き」
この先きっと、たくさんのことがあると思う。
でも、この言葉だけは嘘がないから。
お互いの気持ちだけは嘘偽りのないものだから。
「ずっと、こうして手を繋いでいこう」
「うん、もう一度付き合えてから、本当に充実してる。俺、やしなにここで出逢えた良かったと思うよ。奇跡だとも思える」
「うん。丈に出会えて、恋をして、付き合えて.......こんな幸せが奇跡だと思う。そんな幸せをあたしは大事にしたい」
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